イトラコナゾールという水虫治療薬にて睡眠薬の成分が混入されていたという事が分かりました。
しかも衝撃的なのは、今回1錠に含まれていた睡眠導入剤の成分は5ミリグラムで、通常の最大投与量2ミリグラムの2・5倍にのぼるというのでその危険性が分かります。
しかもこの薬は、多い人で一日最大8錠も服用するということ。
そんなに飲んだらどうなるか考えただけでも怖いですよね・・今回はそんな睡眠成分の入った、イトラコナゾールについての問い合わせ先・そもそもの原因についてお話していきます。
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イトラコナゾール(水虫治療薬)について
【水虫薬に睡眠剤成分 被害84件】https://t.co/Bpj3eUdRus
製薬会社「小林化工」が製造した爪水虫などの皮膚病治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用患者の健康被害が84件(7日時点)報告されていることが判明。意識消失などの報告もあり、全国で3人が車の運転中に意識を失い事故が起きたという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) December 9, 2020
イトラコナゾールという水虫治療薬の飲み薬がありましたが、その薬から基準値を大きく超えるような睡眠成分が確認されました。
元々イトラコナゾールは、福井県の医薬品メーカーである小林化工(本社・あわら市)が製造した薬になり、水虫などの皮膚病治療に使われる経口抗真菌剤となっていました。
今回含まれていた睡眠薬の成分、その量は通常最大投与量2ミリグラムの2・5倍(1錠で)ということでその異常に高い数値に驚きを隠せません。
1946年創業の老舗で、ジェネリック医薬品を提供している歴史ある会社ですので、本当に衝撃的な内容になってしまいましたね。
飲むと具体的にどんな効果があるのか?
飲むと具体的には以下の被害が確認されています。
・意識もうろう
・記憶喪失
・意識消失
・傾眠
さらには、車の運転中に意識を失った人もいるという報告もありまさに命に関わる出来事といえますね。
車に乗っていていきなり意識を失うのは本当に怖すぎます。本人は勿論のことですが関係のない人を巻き込む可能性もありとても心配な現象です。
市販で購入?それとも医師の処方箋経由のみ?
今の所の情報では市販薬でなく、医師の判断で処方されるものです。
水虫は国民の25%もが悩む国民病とも言える症状です。
共有のバスマット経由で知らず知らずに家族内で感染しているというケースも多いので、決して他人事ではないのが水虫です。
そのため周りにも水虫で悩んでいる人がすぐ近くにいて、薬を処方している人がいるかも知れないと思っておく必要がありますね。
イトラコナゾール(水虫治療薬)になぜ混入した?
国が承認したものと異なる工程で製造していたとして、自主回収を進めているそうですね。
福井新聞の取材によりますと
なぜこのように国が承認した工程で作られていないのかは、立ち入り調査を実施し、医薬品医療機器法違反などがなかったか調べているということになります。同社によると、製造工程で原料を計量する際に、社員が睡眠導入剤の成分のリルマザホン塩酸塩水和物を、誤って混入した。同社の規定では1人が作業し、もう1人が立ち会ってダブルチェックするが、当時は1人で作業していた。
誤って混入したというのも人なので有り得なくもないが、通常規定の通りダブルチェックをしていないのは大きな誤りと言えますね。
なぜこういう体制だったのか?こんな時期で人がいないから・・という事では決して許されることではありません。
しっかりと原因を追求して欲しいですね。
問題のロット番号は「T0EG08」
眠気・意識もうろう…「聞いたことない」混入ミスに衝撃:朝日新聞デジタル https://t.co/LTnKI1fp5J #イトラコナゾール
— 朝日新聞大阪社会部 (@osakashakai) December 9, 2020
問題のロット番号は「T0EG08」と言われています。
ロット番号とは、いわゆる製造番号みたいなもので
いつ、どの工場のどの生産ラインで生産されたものかなどを追跡するために使用されます。
なのでこの「T0EG08」という番号に近いものほど混入のリスクが高いといえますが今回の件はかなり重いので、全て自主回収をするということになりました。
問い合わせ先はここ
イトラコナゾール錠50『MEEK』
イトラコナゾール錠100『MEEK』
イトラコナゾール錠200『MEEK』
メーカーは該当する3点の薬を処方されても、決して服用せず連絡してほしいと呼びかけています。
連絡先は小林化工学術部で電話番号は0120-37-0690です。
まとめ
睡眠薬の成分が通常の2・5倍というのは正直驚きです。
しかもこの薬は飲む人は1日8錠も服用するとかですので、命の危険がといっても間違いではありませんよね。
実際に意識もうろうとしたり、記憶喪失といった事例も出ているのでしっかりとすべて回収をして再発防止に努めてもらいたいですね。